大学2年の時に、仲のよかった友達が淀川で溺れて死にました。ジョンデンバーに憧れ、顔もなんとなく似ていましたから皆から「デンバー」と呼ばれ、当時、彼は、このギターでデンバーの曲ばかりコピーしていました。

 

昨年、「デンバー」が弾いていたギルドのギターを預かることとなり、当時のことを思い出して、作った曲です。

当時から、皆から「ならないギター」といわれていたらしく、30年以上ケースの中で眠っていたので、やっぱりならないのですが、ずっしりと重く、これがギルドだって自己主張はしています。思い入れのあるギターなので、最近は、一番弾く機会が多く、いつも「なれよ」って話しかけています。

子供の時に、井上靖さんの「あすなろ」の本を読んで、翌檜の木の話だけを覚えていまして、それで、いつも話しかけています。

 

あれから34年経ちましたが、本当に辛い出来事でした。一緒に泳いでいた友達は毎年5月にお墓参りに行っています。今年は私も行きたいと思います。

2013.6.23

5月の風 -デンバーに捧ぐ歌-                           Capo

 

C Em  F C   F C/Am  F/G  C

 

 C      Em   F              C     F    C/Am   F        G

あなたの声が  遠くに響いてる 汗ばむ程に暑い  肌に5月の風

 C    Em       F       C    F     C/Am F/ G   C

道行く人達がいつも通りに 足早に過ぎる風景が不思議過ぎた

Am       Em            F                 G   G  

あれから幾度目の夏  僕はあなたのギターで歌ってる 

C              Am   F/   G      C/ G

バイバイ ララバイ   みんな元気だよ

C              Am   F/           G     Am

バイバイ ララバイ   みんなおじさんになりました

 

幸せの形は人それぞれだけれど  命の重さは誰も皆同じ

過ごした時間は何にも変え難く 僕達の暮らしの中で今も生き続ける

あれから幾度目の夏 今僕はあなたのギターで歌ってる 

バイバイ ララバイ   みんな元気だよ

バイバイ ララバイ   みんなおじさんになりました

 

川辺に咲く花も沈む夕陽も ほほを乾かす5月の風もあの日のまま

時間はゆるやかに流れてゆくも 変わらないもの きっとあるんだね

あれから幾度目の夏 僕はあなたのギターで歌い続ける 

バイバイ ララバイ   みんな元気だよ

 バイバイ ララバイ   じきに おじいちゃんになります