《もぐらの想い15.10.2》この場所だからできること

ライブチャージ全額バック・はこ代0円、バーベキュー飲み物込で2000円「そんな値段で大丈夫なんですか?」とよく聞かれます。

私は30年税務署に勤め、色んなことを見てきたし、経験もしてきました。私は、料理等のプロではありませんから、音楽好きな沢山の人と長くお付き合いして頂くために

 

「割安感」にこだわりたい

儲けることを目的とせず、薄利でも赤字にはならない仕組みを作りたい

多少不便でも野外ライブなどもできる自然に囲まれた居心地の良い空間をつくりたい

・・・そんなことにこだわり、どうすれば、それが可能か考えました。

 

例えば、街中の繁華街一等地の50人以上収容できるライブハウスの場合

内装やPA設備、備品等の初期投資は最低でも1000万円以上は必要で、それを銀行借入で賄うとしてその返済が月10万円、家賃が月50~100万円、アルバイトを数人雇用する人件費1日1万円以上、電気代等が月約10万円、勿論、それぞれ幅はありますが、これらの固定的な経費をペイするためには、一日最低5万円、平均10万円程度の売り上げがないと維持できないものです。

 

ライブハウスは、喫茶店などと同様に、飲食物の仕入原価は安価でロスのない業種ですが、夜だけの営業で、お客さんの回転が悪いので儲からない業種です。例えば、客単価が500円の飲食店でもピーク時に行列ができて15分で回転するお店の売上とは比較になりません。学生の時に立食うどん屋でアルバイトしていましたが、立地のよい15人で一杯の小さなお店で一晩10万円は売れていました。

ライブハウスの場合は、はこ代込で客単価を3000円としても、1日1回転ですから、30人で1日の売上げが9万円、平均30人集客のライブをほぼ毎日やって採算ベースに乗る…それが現状です。

 

それでも、50歳を過ぎて、やりたいこと、それは自分の一番好きな音楽しかないなって思ったので、それまでコツコツと貯めてきた貯蓄の範囲内で買える物件を探し、この場所にたどり着きました。

建物建築代は島なのでやや割高でしたが戸建注文住宅並み、土地代は市内中心部の100分の1程度です。ここまでは、何とか自己資金でやり繰りできましたので、家賃の支払いや銀行借入金等の返済はなく、また、アルバイトを雇用せずに、出演者等に手伝っていただく仕組みにすれば、私一人でもなんとかライブができました。

私は、この島で収穫できる野菜やお店の残り物を食べ、半自給自足生活しており、お金はほとんど必要なく、それで十分楽しく、満足しています。

ですから、固定的な経費は、電気、ガス、水道、し尿処理代と固定資産税で、これらをペイできる料金設定にしています。例えば、ビールを1本飲んでいただければ、チケットで400円、約200円で仕入れていますので、差額の200円が電気代等に回るという計算です。

 

ちゃんとしたお店で仕入れ、新鮮なもののみ使用し、残り物は、冷凍して私とネコが美味しく頂いております。

そういう状況ですから、私が健康である限り、この価格でお店を続ける覚悟ですし、十分採算ベースに乗る価格ですので、長くお付き合い頂けますように、よろしくお願いします。